有機栽培コーヒー豆を丁寧にハンドピック&自家焙煎し奄美をイメージしたオリジナルブレンドや、お好みに合わせたブレンド作りをしています。

南海070317

●奄美タンカン考● 光センサーの導入でブランド化を
南海日日新聞2007年3月17日

●奄美からのタンカン
 毎年、お正月のにぎわいが一段落するころ、「今年のタンカンはどうかな」と気になりはじめる。今日届いたタンカン。つやもよく、香りも懐かしい。さっそくひとつ、皮をポロポロむく。皮をむくのももどかしいが、皮をむきながらタンカン畑を思い出し、実りまでの苦労を思い、期待がふくらむ。
 うん、おいしい。今年のタンカンは、味がしっかりしている。農家さんに、島の大地と太陽と風に感謝する。ありがっさま。

●固定客をつかむ信頼感
 タンカンは奄美を代表するくだもの、奄美の特産品だと思っているが、内地の友人知人への知名度はいまひとつだ。島から届いたタンカンがなくなるころ、「鹿児島産」のタンカンが少量、短期間出ることはある。けれど量と期間ともに少ないことが、知名度が上がらない理由のひとつだろう。
 でも。と思う。晩白柚(ばんぺいゆ)が出たら、必ず買う、という友人がいる。晩白柚だって、どのスーパーでも取り扱うものではない。価格も高い。こういう特殊な品は、スーパーでは少量しか置かない。でも、その人は固定客なのだ。
 奄美の農業、くだものにとって、固定客を増やすことは不可欠だ。口コミ、マスコミ、ネット。まだ奄美のくだものを知らない人へ知らせる方法はいろいろある。方法論もだいじだが、伝える中身はもっとだいじだ。
 奄美の位置もはっきり知らず、奄美のくだものも知らない人に、どうやって伝えていくのか。それともそういうマーケットではなく、もっとコアなファンだけを狙うのか。どちらにしても、たいせつなのは信頼感をもってもらうことだと私は思う。

●「奄美産」の責任
 奄美産という名を冠するからには、それだけの責任を持たなくてはならない。ひとつひとつが奄美の代表選手であり、親善大使なのだ。
 たとえば。奄美のものなら、どんなものでもウェルカム、という人(Aさん)が、奄美を知らない人(Bさん)に「これが奄美のおいしいタンカンよ!」と勧めた。ところが、Aさんが食べたタンカンはおいしかったけど、同じ箱に入っていたBさんが食べたタンカンはいまひとつだったとする。
 Bさんが「あんまりおいしくないね」と言うと、AさんはあわててBさんの残りを食べてみて、「これはあんまりおいしくないわ。こっちを食べて!」とおいしいのを勧める。それでBさんが納得しても、Bさんには「レベルが一定しない」という印象が残る。あるいは、Aさんは「やっぱり島のことを知ってる人じゃないと、安心して紹介できない」と思う。
 Aさんは島のものに自信が持てなくなり、Bさんは「おいしいものもあるけど、バラツキがあるから、自分で買うのはちょっと」となる。これは奄美のくだもの、奄美の農家さんたちにとって非常に不幸なことだ。

●味のばらつき防ぐ光センサー
 ところで、一昨年末ぐらいから、スーパーの店頭ではみかんに「光センサー測定糖度○度」の表示をするようになっている。

光表示

 光センサーでの糖度測定は、非破壊で、ベルトコンベアーで1個1個検査できるため、糖度による選別ができる。つまり、先の例のような一箱の中での味のバラツキをなくせるわけだ。光センサーはブランド確立のために大きな力をもつと私は考えている。
 ブランド確立というのは、ふたつの面がある。ひとつは、光センサー桃、光センサーリンゴなどのように、光センサータンカンという名前をつけられること、付加価値をつけられることだ。
 そしてもうひとつは、その付加価値に対する消費者の信頼性だ。
 光センサーによって、安定した味のタンカンを出荷する。販売店にしても「味にバラツキがある」ものより、味が安定しているものの方が安心して売れる。消費者も安心して購入できる。この信頼関係は奄美ブランドの確立に不可欠だ。そして消費者が安心して購入できるということは、固定客につながる可能性が高いということになる。

●生産者の技術向上に
 では、生産者にとって、光センサーのメリットはなんだろう。光センサーで基準に満たないタンカンをJAがB品として扱ってくれれば、単価の差は当然あるが、買取がなくなることはない。
 自分が作っているタンカンの糖度はどれくらいなのか。これまで抽出検査だけだったが、全量を非破壊で検査できる光センサーは、生産者が自分の技術を知るための、糖度という面からの客観的な指数となるだろう。また、良質なタンカンの方が価格がいいとなれば、よりよいものをつくるための技術向上も期待できるだろうし、またそれが光センサー導入のひとつの大きな意義だと思う。

●奄美光センサータンカンはあるか
 すでに光センサーが導入されている屋久島への視察も行われているようだが、沖縄、種子島にはまだ光センサーが導入されていないと聞いている。奄美への光センサー導入はあるのだろうか。
 今年はじめてのタンカンを食べながら、奄美光センサータンカンを思い描いている。

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